自然の不思議と豆知識

アイコン

  『イチョウの種子』
 種子を封筒に十粒程入れ折り曲げて封をして電子レンジで一分位チンすると、ポン!ポン!と弾けて裂け目が出来て、薄皮も簡単に取れるようになります。その中で真っ二つに皮が裂ける種子と裂けない種子がありました。
 よく観察してみると二面体と三面体の銀杏がある事に気が付きました。
二面体が雄種で三面体が雌種でした。約十五個に一個の確率で雌種が生まれるそうです。イチョウは一般的に雌雄異株なので、雄種・雌種があります。
街路樹として植栽されているイチョウは、雄木の枝を挿し木や接木して育てたものです。
 イチョウの葉っぱの形から「雄木は半ズボン、雌木はスカート」だと思っていましたが間違いで、雄木雌木に関係無く、若い木の時期には深く分かれている事が多いそうです。

二面体:雄種

三面体:雌種
『山で道に迷ったらオオバコを探せ』

 オオバコは日当たりのよい道端などに見られます。路上植物とも言われ、人や車に踏みつけられる所や踏み固められた場所では、少しずつ生育場所を増やしていきますが、踏みつけられなくなると逆に減ります。
オオバコの種子は多糖類(たとうるい)が含まれ、雨など水に濡れると周りがべとべとに粘り、靴の裏などに付着して観光バスなどで団体移動し、そのまま登山道に人によって運ばれます。
 日当たりのよくない所には生育出来ないので、危険な沢や崖などの道には無く、人が安全に歩ける所に生育しているはずですから、オオバコを見つけられれば無事に家に帰れるでしょう。


 『アリは桜の用心棒』
 桜の木をよく観察していると、幹にアリがあっちこっち歩いています。何の目的があって歩いているのでしょう?
 ソメイヨシノなどの葉っぱには、葉柄の上部に蜜腺(みつせん)があります。蜜腺から甘い蜜を分泌してアリに提供しているのです。桜自身が成長するためには光合成をしなくてはいけません。葉っぱを食べる蛾の卵や毛虫や尺取虫などに葉を食べられては困ります。その為、甘い蜜で葉っぱに誘き寄せて巣に帰る時、蛾の卵や毛虫などを持ち帰ってもらう訳です。持ちつ持たれつの関係ですねぇ。
 頼もしい用心棒を見に行きませんか!
 
『松ぼっくりで湿度観察』

 天気の良い日に松の木がある付近で松ぼっくりを探してみましょう。見つけた松ぼっくりをよく観察すると、二種類ある事に気が付くはずです。一つはきれいに開いている物、もう一つはほとんど閉じている物です。
 今度はその二種類がどんな所に落ちていたか観察してみましょう。日当たりの良い場所にきれいに開いている物、日陰にはほとんど閉じている物だと気が付くはずです。
 松は種子は風によって運ばれます。空気が乾燥していて天気の良い季節、秋から冬にかけて風に乗って飛んでいきます。湿気の多い雨の日や雲っている日は種子に付いている羽が湿って遠くに飛んで行けません。松は気候を感じとっているのです。この仕組みは地上に落ちても行われます。家のいろいろの場所に置いてみましょう。松ぼっくりの開き具合で湿度観察をしてみましょう。開ききった松ぼっくりに水をかけてみると面白いですよ。

 

メール アイコン
メール

アイコンアイコン
前のページへ